商品の価値を上げるパッケージデザインは本当に難しいものです。なぜなら…商品の陳列を考えた時に類似商品がまわりにたくさんあること。例えば、ポテトチップスはお菓子のコーナーにあります。そしてポテトチップスはポテトチップスのカテゴリーにあります。つまり…同じカテゴリーの中に同じ商品と共に並ぶ。目立たせようとする競争が激しいのは必至。その上、商品イメージや商品がわかることが求められます。
パッケージの商品の本質を知る
アイスタイルデザインではパッケージデザインをご依頼いただいた際に商品についての特徴はもちろん、店頭販促などについてできるだけ詳しいお話をお聞きするようにしています。基本的に店頭陳列され、他社競合と肩を並べる場合が多く、どれだけの独自性を持ったパッケージデザインが必要かの方向性を知る必要があるからです。必要に応じて、パッケージデザインの方向性やパッケージの傾向などを確認するために近隣のデパートやスーパーで市場調査などを行います。
パッケージのラフデザイン
アイスタイルデザインが携わらせていただいたパッケージデザインの実際の実例をご紹介します。豊橋市大岩町にある「ガーデンガーデンさま」の培養土「ガーデンガーデンのつち~スーパー~」のパッケージデザインです。今や人気YouTuberのカーメン君が店長をしていた時代にご依頼いただいた案件です。
パッケージデザインのご依頼時も店長さんに商品の詳細やイメージ、店頭での販売場所などをお聞きして打合せをさせていただきました。今回は自店舗のみでの販売となりますが、先記の通り、たくさんの類似商品の中に陳列されますので差別化をしっかりパッケージデザインに落とし込む必要があります。
パッケージデザインのメインビジュアル
今回のパッケージデザインの場合は「三代目マキシマムザ店長監修」とPRポイントがはっきりしているので方向性は決めやすいパッケージデザインになります。パッケージデザインの場合、この特長や特色がしっかり決まっている事がその他の商品と差別化する意味においても非常に重要な要素になります。
最終のパッケージデザイン
他にも数点、違うバージョンでご提案させていただき、最終的なパッケージデザインが決まり、製品として仕上がりました。パッケージデザインに携わらせて頂いて、最もうれしい瞬間はやはり店頭に並んでいる商品を見た時です。
パッケージデザインのシリーズ
パッケージデザインは単品の場合もありますが、シリーズで展開する商品もあります。先に紹介した豊橋市東細谷町にある「 翠茗園 岡本製茶 」さんのパッケージはシリーズ展開の一例です。こちらもアイスタイルデザインでパッケージシールを4種類の粉末茶シリーズとしてデザインをさせていただきました。
他にも豊橋市野依町で鮎の養殖をされている「山崎水産有限会社」さんの「しずかの鮎」のパッケージデザインをさせていただきました。
シリーズのパッケージデザインでは並列陳列をイメージしつつも、それぞれ単体で陳列されることも考慮しつつデザインする必要があります。単品陳列された場合もしっかりPRできるパッケージデザインであることが重要になります。
しずかのあゆシリーズは「こだわり塩の天日干し」「鮎の極み(開きナンプラー味)」 「鮎の極み(開き塩味)」「まるごと鮎フレーク」の4種類。
中でも「まるごと鮎フレーク」は箱型のパッケージデザインをさせていただきました。 面の多いパッケージデザインはデザイン面が多く、情報量も多くPRしやすいのですが、平置き、ブック陳列など陳列された際をイメージすることが重要になります。
パッケージデザインは商品のイメージはもちろん、店頭に陳列されることを前提にデザインする必要があります。商品の持つイメージから大きく逸脱しないデザインをすることで、競合との差別化を図りつつ売り場でPRできることで目に留まり、手に取ってもらう機会を得ることができます。
最近のコメント