【修行も必要】いったん現場を知る

 さんたの歴史でも紹介しましたが、とりあえず実践的な場に身を投じることはとても必要なこと。さんたの場合、フィニッシュワーク(別のデザイナーさんがデザインしたものを版下におこす仕事)をはじめに経験しました。その後、半分だまされたように(笑)スーパーマーケットの内装監理の現場監督の仕事につきます。その後、豊橋市に戻り、運よく中日新聞系の広告代理店に転職、途中数年間、浜松支店に出向し、豊橋本社に戻りデザイン部のチーフを経験して独立しました。それぞれの職場で覚えたことが現在のアイスタイルデザインのだいたいのことはできるデザイン事務所の根っこになっています。一度、就職してからの独立もひとつの道筋としては確実にありです。

現場で学ぶことはいっぱいあります

 さんたは初めての仕事がフィニッシュワークだったことはとても勉強になっています。専門学校卒の新人など何の戦力になりますか?というお話です。学校で習うことはあくまでもカリキュラムの一部、実際の現場ではほとんど役に立たないと言っても過言ではないかもしれません。会社会社によって仕事内容、仕事の進め方などはバラバラ、郷に入れば郷に従えです。ただその会社、その仕事で吸収できるものはたくさんあります。先輩デザイナーさんのデザイン、別の会社のデザイナーさんの仕事、覚える盗むことはいっぱいあります。

経験に無駄はありません

 フィニッシュワークの会社から転職した店舗設計・管理の仕事でも結局は今の仕事に役立つことが満載でした。グラフィックデザインでは紙のデザインはできても立体的なデザインはなかなか経験値を積むことは難しいのが実際です。簡単な看板程度の仕事でも「現調」から「図面」その後の「イメージ画像作成(実際に設置されたイメージ)リンク先※実例:その5 製図とイメージ画像のご提案参照」から「業者さん手配」「スケジュール管理・調整」などやるべきことは満載です。現場管理者で培ったことで現場の流れを覚えることが出来ている、やっぱり無駄はありません。

経験できる仕事が多い広告代理店という場所

 広告代理店では紙媒体全般のチラシ、名刺、パンフレット、ロゴなどなど様々な仕事を経験できます。特に新聞系の仕事は現在でも役に立っています。いろいろな新聞がありますが、例えば、中日新聞社の場合、データ製作にたくさんの約束事があります。広告サイズはもちろん、誌面体裁を整えるためのインク使用量、入稿前チェックなどなど規定をクリアしないと広告入稿もできないほど厳しい場合もあります。実践で経験しないと独立した時に困ることあります、経験値に勝るものはないのです。

その気になれば…

 実際の会社では仕事内容が決まってしまっていることも多く、いろいろなことに挑戦できないこともあると思います。そんな時にどんな方向でスキルをアップを図れるか、どんな仕事が来ても対応できる自分でいるか…若ければ若いほどスポンジが柔らかく、吸収できることもたくさんあります。Web、カメラ、動画、ドローン…グラフィックデザイナーだからパソコンの前で仕事をしてればいい時代は終わりました。なんでもその気になれば手をつけられるはずです。自分で自分に制限を設けない、これが基本です。


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